「スチコン(スチームコンベクションオーブン)を入れたいけれど、新品で買うと200万円…。高すぎる!」
厨房機器の中でもトップクラスに高額なスチコン。導入を検討する際、多くのオーナー様が「中古で安く買うか」「リースを組むか」「レンタルするか」で悩みます。
「結局、どれが一番安いの?」
その答えを出すために、今回は5年間使用した場合のコストシミュレーションを行いました。
目先の金額だけでなく、故障時の修理費や、万が一の閉店リスクまで考慮した「リアルな損益分岐点」を解説します。
導入パターンの基礎知識

まずは3つの方法の違いを整理しましょう。
- 中古購入: 現金一括で、定価より安く購入する。所有権は自分。
- リース契約: 新品を分割払い(5〜7年)で導入する。途中解約は不可。
- レンタル: 月額料金を払って借りる。修理保証付きが多く、途中解約が可能。
これらを「新品定価 200万円相当のスチコン」を導入する場合で比較してみます。
シミュレーション条件:200万円クラスのスチコンを導入する場合

- 対象機器: 新品定価 200万円のスチームコンベクションオーブン
- 使用期間: 5年間
- 想定: 毎日のランチ・ディナーでフル稼働
パターンA:中古を一括購入する
- 初期費用: 約80万円(定価の4〜5割と想定)
- メリット: 総支払額は一番安い。
- デメリット: 「修理費」の恐怖。
スチコンは水を使う精密機械です。パッキンの劣化、基盤の故障、スケール(カルキ)詰まりなど、トラブルが起きやすい機器です。
中古の場合、メーカー保証はありません。1回の修理で5万〜10万円飛ぶこともザラです。5年間で修理が3回あれば、+30万円の出費になります。
パターンB:新品をリース契約(6年)する
- 初期費用: 0円
- 月額支払い: 約32,000円 × 72回
- 総支払額: 約230万円(料率により変動)
メリット: 新品が手に入る。初期費用ゼロ。
デメリット: 「借金」と同じ。
リースは原則解約できません。もし3年でお店を閉めることになっても、残りの3年分(約115万円)を一括で支払う義務があります。また、動産保険は付いていても、自然故障の修理費は実費(自己負担)です。
パターンC:レンタルを利用する
- 初期費用: 契約時の諸費用(プランによる)
- 月額支払い: 約40,000円
メリット: 「修理費0円」&「いつでも返却可」。
月額はリースより割高に見えますが、期間中の修理費が含まれている場合が多いため、突発的な出費がありません。
また、不要になったら返却して支払いを止められるため、事業リスクを最小化できます。
【徹底比較】5年間のトータルコストとリスク

| 項目 | ①中古購入 | ②リース契約 | ③レンタル |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 80万円 (現金消失) | 0円 | 0円〜少額 |
| 5年間の支払総額 | 80万円 | 約192万円 | 約240万円 |
| 修理費リスク | 大 (実費負担) | 中 (実費負担) | なし (月額に含む) |
| 途中解約 | 売却のみ | 不可 (残債一括) | 可 (返却のみ) |
| キャッシュフロー | 最初がキツイ | 平準化 | 平準化 |
結論:「一番安い」のは中古だが、「一番安全」なのはレンタル
数字上の総額だけを見れば、中古購入が圧倒的に安いです。
しかし、これには「一度も壊れなかったら」という条件がつきます。スチコンにおいて、5年間ノントラブルというのは奇跡に近いです。
一方で、レンタルは総額こそ高くなりますが、「修理費無料(メンテナンス込み)」という保険がかかっている状態です。
突発的な10万円の修理費に怯えることなく、毎月決まった経費だけで運用できる安心感は、経営において何にも代えがたいメリットです。
あなたのお店はどのタイプ?おすすめの導入法
【中古購入】がおすすめな人
- 手元の運転資金に十分な余裕がある(200〜300万円以上)
- 機械に詳しく、簡単なメンテナンスは自分でできる
- とにかく総支払額を抑えたい
【リース】がおすすめな人
- 絶対に10年以上この店を続ける自信と計画がある
- 新品にこだわりたいが、初期費用は出したくない
- 修理費が発生しても支払える余裕がある
【レンタル】がおすすめな人
- 開業直後で、現金をあまり減らしたくない
- 中古機器の故障トラブルに巻き込まれたくない
- 将来的な移転や、メニュー変更の可能性がある
- まずはスチコンの効果を試してみたい
まとめ:スチコン導入は「見えないコスト」まで計算を!
「安く買ったはずの中古スチコンが、修理代ばかりかかって結局高くついた…」
これは厨房機器あるあるの話です。
特に複雑な構造を持つスチコンに関しては、目先の本体価格だけでなく、「メンテナンス費用」と「撤退時のリスク」を含めたシミュレーションが不可欠です。
当店では、メンテナンス付きのレンタルプランをご用意しています。
「この機種をレンタルしたらいくら?」というお見積もりはもちろん、「購入とレンタル、どっちがいいか迷っている」というご相談も大歓迎です。まずは一度、シミュレーションしてみませんか?
